2024年10月6日 メッセージテーマ「福音の行方」

こうして十二人は出て行って、人々が 悔い改めるように宣べ伝え、 マルコ6章12節 マルコの福音書6章14-29節 №30  イエスに遣わされた十二人の弟子によって、イエスの名が知れ渡りました。彼らが宣べ 伝えているものは、「…神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(1:15)とイエスが語られた福音です。福音、それはイエス・キリストが宣べ伝えられているということです。それを聞いた人々は、イエスを「よみがえりのヨハネの力が働いている」とか「旧約の偉大な預言者エリヤだ」とか「ただの預言者だ」とか、自分の都合でイエスをとらえました。さて、この福音はガリラヤ地方を支配するヘロデ王にも届きました。彼はイエスを自分の都合よくとらえるというよりも、恐れを抱いて受け止めました。かつてヘロデ自身が首をはねたヨハネがよみがえったのだと、イエスをとらえたのです。  このヘロデを通して教えられることは、権威あるイエスのことばが確かに宣べ伝えられているということです。なぜヘロデは、福音を聞いたときに自分が殺したヨハネがよみがえったとすぐに結論づけたのでしょうか? その説明のために、マルコは過去にヘロデがヨハネを殺害した出来事を記しています(17-29節)。ヘロデは律法が禁じている近親者(自分の兄弟)との結婚のことを(レビ記20:21)ヨハネから律法違反であると指摘され続けました。妻ヘロディアがヨハネを恨み、殺したいと思いながらもできずに、ヨハネはおよそ1年の間投獄されていました。殺害できなかった理由が重要です。ヘロデがヨハネを「正しい聖なる人だと知っていた」 からです(20節)。ですからヘロデはかえってヨハネを保護し、「その教え」に当惑しつつも 喜んで耳を傾けていたのです。ヨハネが語った教えとは神のことばです。彼はヨハネに責め られながらも、神のことばを認めつつあったのです。彼はヨハネが語ったことばと十二人が 語ったことばとに、神のことばの連続性を見たのです。十二人が宣べ伝えたときにイエスは 同行されていません。しかし権威ある神の ことばとして相手に届いているのです。聞く耳を持たない者にも自分の家族にも神のことばは届きます。届くことと、それを拒むこととは 別の問題です。ヘロデは最終的に拒みました。権威ある神のことばを拒んではいけません。

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