2024年11月24日 メッセージテーマ「キリストの福音」
「世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました。」
ヨハネ 16章33節より
「福音(良い知らせ)」とは、古代ギリシアの軍隊で使われていた言葉で「戦いに勝利した」と
いう知らせのことです。紀元前 490 年、マラトンの戦いに勝ったギリシア軍の兵士が、勝利を
知らせるためにマラトンからアテネまで走った出来事は有名ですね。では、キリストの福音とは
何に勝った知らせでしょうか。イエス・キリストご自身が「わたしはすでに世に勝ちました」と
私たちに知らせて下さっています。世とは、神に敵対する者すなわちサタンに支配された世界
のことです。つまり、キリストの福音はサタンとの戦いに勝利したという良い知らせなのです。
この良い知らせは、最後の晩餐の時、つまりイエスが十字架につく前日に語られました。
イエスの十字架は、世の人々の目から見れば処刑です。しかし、イエスの十字架は敗北では
なく勝利です。なぜなら、イエスは十字架につかれて死なれた後、三日目によみがえられた
からです。キリストの福音とは、十字架での死、葬り、そして復活です(Iコリント 15:3-5)。
復活したからこそ勝利したのです。死とサタンに勝利されたお方。それがイエス・キリストです。
私たちもこの勝利を自分のものとすることができます。イエスを神の御子と信じることによって
私たちも死とサタンに勝利できるのです(Iヨハネ 5:4-5)。
福音を信じるにはどうすれば良いのでしょうか。使徒パウロは「もしあなたの口でイエスを
主と告白し、 あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは
救われるからです(ローマ 10:9)」と言っています。イエスは死から復活されました。そして、
今も生きておられます。
この世にはさまざまな宗教がありますが、それらを教えた人々は世を去ります。世を去った
人々は何もできません。でもイエスは、今なお
生きて働いておられます。復活の主イエスは
十二弟子に約束した通り、信じる者たちに
助け主なる聖霊をお与え下さり(ヨハネ
14:16-17)、神の御声を聞くことができるよう
にして下さっています。そして、信じる者たちを
励まし、導いて下さるのです。