2025年10月5日 メッセージテーマ「神のものは神に返しなさい」

するとイエスは言われた。「カエサルのものカエサルに、神のものは神に返しなさい。」彼らはイエスのことばに驚嘆した。 マルコ12:17 マルコの福音書12章13-17節 №64 イエスとユダヤ指導者たちの対立が明らかな状態となり、指導者たちは本気でイエスを捕えにかかります。12章に4回の双方の論争が記されています。1回目が「税金について」です。「カエサル(ローマ国家)に税を納めることは律法にかなうことか、否か、納めるべきか、否か?」ユダヤ人たちはローマ属国民として、毎年納税しなければなりませんでした(成人者)。高額ではないこの納税は、納税者がローマの属国民であることを自覚させることが目的でした。指導者たちは綿密に立てた策略に基づいて、イエスを褒め、立て、イエスに「ローマに納税すべきではない」と答えさせる想定です。なぜなら、ローマの反逆者として訴えることができるからです。しかし、万が一イエスが「納めるべき」と答えた場合、神に忠誠を尽くすユダヤ人たちは1円でも納めたくないのです。彼らはイエスを裏切者として、一気にイエスから離れることになります。どちらを答えてもイエスが不利になるように考え抜いた質問であることがわかります。 イエスは彼らの欺瞞を承知の上で、「なぜわたしを試すのですか」とお尋ねになります。それは神のメシアであることを試すということです。イエスはこれまでに、悪霊を叱りつけ、熱病を叱りつけ、言うことをきかせました。イエスが神だからできるのです。風や波といった自然にも叱りつけ、すっかり凪にさせています。しかし、彼らは神としての証拠を認める気はありません。 イエスはデナリ銀貨から、カエサル(皇帝の称号)の肖像と、この時の皇帝ティベリウスの銘を確認させました。「カエサルです」と答えるほかありません。そうであれば、それはローマ皇帝に属するものなのだから、そこに返しなさいとお答えになりました。イエスはこの世の支配者が治める領域を承知です。そしてその支配は、父なる神がお立てになった権威であることも(ローマ13:1)。イエスは従うべき方に従って、義務を果たしておられるのです。 イエスのお答えで重要なのは「神のものは神に返しなさい」です。この世の支配者が治める領域と、神が支配される領域があることを覚えましょう。それは並列でも同等でもありません。神の支配の中に人間の支配があるのです。それはイスラエルの歴史を見れば明らかです。そもそもイスラエルがローマに侵略されたのは、神への背信行為による神のさばきが原因です。彼らが神に返さなければならないものは負債です。それは私たちも同じです。しかし、罪の負債は払い切れません。だから、イエスが代わりに払ってくださったのです。これを信じることが、神に返すべきものになるでしょう。

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